令和４年度卒業式 | 樟南高校相撲部

皆様いつも応援ありがとうございます！
昨日３月１日は樟南高校の卒業式でした。
樟南高校相撲部の今年の卒業生は２名。本当に堂々としていて立派な卒業式での姿でした。
また２名とも学校からスポーツの分野で優秀な成績を収めたので特別賞も頂きました。
卒業式後は部員や保護者と記念撮影。
そして後輩から色紙のプレゼントがありました。
こういうのも自分達で考えて行っていて素晴らしいなと感じました。

本当に時間の流れは早いもの。
この２名が入学してきた日が本当に昨日の事のようです。
この２名の卒業生が入学してきたころは１つ上の学年の２年生はおらず、３年生２名と１年生２名の非常に少ない部員数でした。
大会でも人数が足りないまま試合に出場し、県大会はいつも団体最下位。
しかも丁度コロナ禍がスタートした年でインターハイや国体、色々な全国大会が中止になった年でした。
そんないつ大会が中止になるかも分からない状況の中でも必死に練習してチャンスを待っている当時の３年生２名の背中と大会に負けたり中止になったりして涙を流す姿を卒業生２名は見てきました。
そんな先輩の卒業後はその意思を引き継いで、自分らが３年生の時には「団体でインターハイ」へという目標を持って、時には卒業生と安田のマンツーマンで連続50番近く相撲を取ったり、二部練習やトレーニングをしたり本当に良く努力をしてきました。
そして２年生の頃は新入生が入ってきて、早くもチームを牽引する立場になった二人。
インターハイ予選にて個人無差別級では新島が２年生ながらに優勝しましたが団体ではまた最下位。チームとして勝利するという難しさを体感しました。
そこから２年生の九州大会では新島が個人無差別級で準優勝、栄は見事、中量級優勝という最高の結果を出しました。
そこから二人で新潟のインターハイへいったものの全国の壁に跳ね返され、この悔しさをバネに来年またチームで挑戦しようと誓いました。
その後もいつもチームの先頭に立ち猛練習の日々。
そして鹿児島県新人戦では見事に４年ぶり１５回目の団体優勝と個人全階級優勝を果たし高知大会への出場権を得ました。
その年の九州新人では団体戦準優勝、個人無差別級で新島が優勝。
どんどん努力が実を結び結果が出てきました。
高知新人ではまた全国の壁に跳ね返されインターハイでのリベンジを誓いました。
そして３年生になり１年生が３名増えて挑んだインターハイ予選では、卒業生がずっと目標にしてきた悲願の「団体でインターハイ出場」を有言実行して５年ぶり１５回目の団体優勝を果たし、また個人無差別級でも新島が２連覇を果たしました。
あんなに勝てなくていつも最下位だったチームを優勝へと導き本当に大したものです。
九州大会では団体は惜しくも３位。個人無差別級では新島が見事優勝。
そのまま最後のインターハイへ。チームで行った高知インターハイは本当に最高でした。
チーム一丸となって全国の強豪校に本気で勝ちに行って対等に勝負をする部員の姿や負けて悔し涙を浮かべる部員を見て本当に誇らしくなりました。
勝った負けたなんかよりもこの姿が最高のチームの証拠ではないかと思います。
コロナ禍で過ごした３年間。辛い思いをした先輩を見たり、自身も辛い思いをした卒業生だからこそ、３年生になってチームでインターハイに行けた喜びは通常とは違うでしょう。
その後も宇佐大会では団体ベスト８。
国体にも２名とも選出され本当に良く頑張ってくれました。
この２名は本当に練習を休む事もなく怪我も我慢しながらまた怪我とも付き合いながら自分に厳しく練習を行い、また自分の練習の時間を削って後輩にも体を張って良く指導してくれた２名でした。
そんな素晴らしい取り組みを高校でしてきた二人はきっと今後も努力して成長してくれることでしょう。
そしてまた２名の姿を見ている後輩もきっとまた立派に成長するでしょう。
ですがまだまだ人間的にも相撲も弱い２名です。
これからも周りへの感謝を忘れずに自分を信じて本気の努力を継続していくのみ。
高校での経験を糧に次のステージでも頑張れ！

卒業生二名の進路ですが・・
２名とも大学に進学して相撲を続けます。
新島伊武起は近畿大学へ進学して相撲を続けます。
栄陽翔は朝日大学へ進学して相撲を続けます。
大学相撲というのはまた別格で一からスタートとなります。
高いレベルでの練習環境でくじけそうになることも多くありますが、そこを折れずに我慢して泥臭くてでもやり続けていくことが大事。
常に向上心を持って高校以上の努力をしていってください。

最後に「樟南を選んで良かった」と二人が言いました。
私は指導者としてこの気持ちを生徒が感じる事が大切な事なのではないかと再認識しました。
これからも樟南高校相撲部の応援をよろしくお願いします。